現在のパソコン業界はそのままロボット業界になるはずです。
ロボットOSはひょっとしてマイクロソフトが再び市場を独占する可能性がありますが、今後、アジア人の発想で全く新しいOSが開発されてくるはずです。東洋医学的な発想が入ってこないと、人間にやさしいコンピューター(あるいはロボット)は今後期待できないからです。
今後の家電・OA機器の課題は、いかに人体と連携して動作するか、という点です。たとえば入力デバイスに関しても、究極はテレパシー入力になるはずです。利用者の好みに応じて学習を繰り返し、本当の意味でのパーソナルなOSが必要になってきます。
20世紀後半にパソコンという商品が登場したことにより、ハードウェアとソフトウェアという概念が明確に位置づけられたモノづくりが行われるようになりましたが、パーソナル・ロボットという商品が登場する時は、これまでハードウェアだったものがほとんどソフトウェアの領域になってしまうことでしょう。そしてユースウェア(利用技術)こそがソフトウェアの領域になることでしょう。
最初の段階では、マザーボードの回路がソフトウェアで可変できるようになり、その設計図のソフトが納められたICカードを差し替えるだけで全く別のパソコンになる、ということが実現できるかもしれません。
そして将来的には、ハードウェアの素材そのもの(ケース等)に高度なソフトウェアを埋め込んで、ソフトウェアによってどんな形にもどんな素材にも変えられるようになります。(原子の周波数を変えれば別の原子になる)
結論からいきますと、ユースウェアの分野にビジネスチャンスがあります。
まずハードウェア ==> ソフトウェア ==> ユースウェア
という流れだったものが、
まずユースウェア ==> ソフトウェア(可変ハードウェア含む) ==> ハードウェア(素材)
という流れに変わるからです。仏教でいうところの「一切は空」の発想の応用です。